サウジでGCC首脳会議 カタール招き結束演出

(VOVWORLD) - サウジアラビアの首都リヤドで14日夜、湾岸のアラブ諸国で構成する湾岸協力会議(GCC)首脳会議が開かれました。今年1月まで断交状態にあったカタールのタミム首長も参加し、GCCとしての結束をアピールしました。
サウジでGCC首脳会議 カタール招き結束演出 - ảnh 1        (写真:Worldakam)

サウジの実力者ムハンマド皇太子はカタールとの断交を解消した成果について触れたうえで、地域の経済統合を進める必要性があると強調しました。

GCC加盟のサウジやバーレーン、UAE=アラブ首長国連邦は2017年、カタールによるイスラム主義勢力支援などを問題視し、一方的に断交を突きつけました。

サウジは今また湾岸アラブの結束を演出しようとしています。イラン核合意の再建協議によってアメリカの対イラン制裁がふたたび解除され、同国による地域への介入がひろがる事態を警戒しているためです。皇太子はイランの核開発やミサイル開発問題について「真剣かつ効果的に対応する必要がある」と訴えました。対話を通じて対立を解消する立場を支持するとも述べました。

15年に成立したイラン核合意からアメリカのトランプ前政権は18年に一方的に離脱しました。バイデン政権は核合意への復帰をめざす立場です。ウィーンを舞台に核合意の再建交渉が進んでいます。(日本経済新聞)

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